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交通事故の高次脳機能障害とは?

交通事故の「高次脳機能障害」とは、事故による強い衝撃や頭部外傷などで脳に損傷が生じ、その結果として記憶力、注意力、判断力、感情のコントロールなどといった脳の高次な働きに支障が出る障害を指します。外見上は大きな異常が見られない場合も多いため、周囲からは理解されにくく、本人や家族が深刻な生活上の困難に直面することも少なくありません。典型的な症状としては、物事を覚えられない、集中力が続かない、段取りよく行動できないといった認知面の問題に加え、怒りやすくなる、感情が不安定になるなど性格変化が見られることもあります。これらは仕事や家庭生活に大きな影響を及ぼし、社会復帰が難しくなることもあります。

 

高次脳機能障害が交通事故に起因する場合、自賠責保険で後遺障害として認定される可能性があり、その際には専門的な神経心理学的検査や画像診断、医師による詳細な診断書などが重要な証拠となります。しかし診断や認定が難しいケースも多く、適切な補償を得るためには医学的知識だけでなく、法律的な観点からのサポートも欠かせません。そのため、交通事故に詳しい弁護士や専門医と連携し、的確に対応していくことが求められる障害です。